夏の車内にモバイルバッテリーを放置するのは危険|発火を防ぐ正しい使い方

夏の車内に置かれたモバイルバッテリー
夏の車内へのモバイルバッテリー放置は避けましょう

夏の車内にモバイルバッテリーを放置するのは避けよう

結論から言うと、夏の車内にモバイルバッテリーを置いたままにするのは避けたほうが安全です。スマートフォンの充電に便利なモバイルバッテリーですが、多くの製品にはリチウムイオン電池が使われています。

NITEや消費者庁は、リチウムイオン電池を搭載した製品について、高温になる場所での使用や保管に注意するよう呼びかけています。車を離れるときは、モバイルバッテリーも一緒に持ち出す習慣をつけると安心です。

車からモバイルバッテリーを持ち出す安全対策
車を離れるときはモバイルバッテリーも一緒に持ち出しましょう

なぜ夏の車内は危険なのか

夏の自動車内は、外気温だけでは想像しにくいほど高温になることがあります。特に窓を閉め切った状態では熱がこもりやすく、ダッシュボードや座席付近などは電子機器にとって厳しい環境になります。

リチウムイオン電池は便利で高性能な一方、高温や強い衝撃などに注意して扱う必要があります。高温状態が続くと電池の劣化を早めたり、異常発熱などにつながったりする可能性があります。

車内で特に避けたい置き場所

直射日光が当たるダッシュボードの上はもちろん、座席の上やドアポケットなども長時間の保管場所には向きません。日陰に見える場所でも、車内全体の温度が上がればバッテリーはその影響を受けます。

トランクなら安全だと思う人もいるかもしれませんが、トランクも車の一部です。日光が直接当たらなくても内部が高温になる可能性があるため、夏場の保管場所として考えないほうがよいでしょう。

高温以外にも注意したいポイント

モバイルバッテリーを安全に使うには、暑さ以外の扱い方にも注意が必要です。落下させたり、重い荷物で強く圧迫したり、水に濡らしたりすることは避けましょう。

一度強く落とした製品は、外側に大きな傷が見えなくても内部が損傷している可能性があります。その後に異常な発熱や変形などが見られた場合は、無理に使い続けないことが大切です。

充電する場所にも気をつける

充電中はモバイルバッテリー自体が発熱することがあります。そのため、布団やソファなど熱がこもりやすい場所ではなく、周囲に物が少なく熱が逃げやすい場所で充電しましょう。

充電中に普段より熱い、焦げたような臭いがする、変形しているといった異常を感じた場合は充電を中止してください。毎日使う製品だからこそ、いつもと違う変化に気づくことが事故防止につながります。

こんな異常があれば使用を中止する

本体が膨らんでいる、明らかに変形している、異常に熱くなる、焦げたような臭いがする、煙や異音が出るといった状態が見られた場合は使用を続けないでください。

異常がある製品を充電したり、無理に押し戻したり、分解したりするのも避けましょう。メーカーや販売店の案内を確認し、適切な方法で対応することが重要です。

夏のドライブ前に確認したいこと

難しい対策をする必要はありません。車を降りるときにスマートフォンや財布と同じようにモバイルバッテリーも持ち出すだけで、車内放置を防ぎやすくなります。

また、使用前に本体の膨張や変形がないかを見る、強い衝撃を与えない、水濡れを避けるといった基本的な扱いを続けることも大切です。

まとめ|夏は車内に置いていかないことが基本

モバイルバッテリーは便利な製品ですが、リチウムイオン電池を使用しているため、高温や衝撃などに注意して扱う必要があります。特に夏の車内は高温になりやすいため、保管場所には適していません。

車を離れるときは一緒に持ち出し、膨張や異常発熱、異臭など普段と違う状態に気づいた場合は使用を中止しましょう。特別なことをするよりも、高温の場所に置かない、乱暴に扱わない、異常があれば使わないという基本を習慣にすることが大切です。

よくある質問

夏の車内にモバイルバッテリーを置いても大丈夫ですか?

おすすめできません。夏の車内は高温になる可能性があるため、車を離れる際はモバイルバッテリーを持ち出しましょう。

トランクにモバイルバッテリーを入れておけば安全ですか?

トランクも高温になる可能性があります。夏場は長時間放置せず、車外へ持ち出すほうが安全です。

膨らんだモバイルバッテリーは使えますか?

使用を続けないでください。メーカーや販売店の案内を確認してください。

落としたモバイルバッテリーはそのまま使ってもいいですか?

内部が損傷している可能性があります。異常な発熱や変形などがないか確認し、異常を感じた場合は使用を中止してください。

モバイルバッテリーはどこで充電するのが安全ですか?

熱がこもりにくい場所で充電し、布団やソファなど周囲に熱がたまりやすい場所は避けましょう。

運転前と降車後の2段階チェック

モバイルバッテリーを車内で使う人は、出発前だけでなく、駐車して車を離れる前にも確認する習慣をつけます。短時間のつもりでも、直射日光やダッシュボード周辺は高温になりやすく、座席の下やバッグの中では異常に気づきにくくなります。

タイミング 確認すること
出発前 本体の膨らみ、傷、異臭、ケーブルの破れがないか
充電中 布や座席で覆われていないか、異常に熱くなっていないか
降車前 本体と充電器を車内に置き忘れていないか、電源を抜いたか

熱、煙、異臭があるときの対応

本体が急に熱くなったり、膨らみ、煙、異臭、音などの異常が出たりした場合は、無理に分解したり、針で穴を開けたり、強く押したりしないでください。安全に触れられない状態なら人を近づけず、車外へ避難して119番へ連絡します。火が消えたように見えても再び発火することがあるため、素手で拾わず、自治体や販売店に処分方法を確認します。

充電器とケーブルも点検する

事故の原因は本体だけとは限りません。端子が曲がっている、ケーブルの被覆が破れている、接続すると接触が不安定になるといった状態なら使用を中止します。出力の合わない充電器や、出所が分からない互換品を使い続けず、購入元の説明に合った組み合わせを選びましょう。

旅行や飛行機で持ち運ぶとき

旅行では、モバイルバッテリーを預け荷物に入れず、航空会社の最新案内に従って機内持ち込みの可否や容量表示を確認します。端子が金属に触れないようケースや袋に入れ、予備のバッテリーも車内に置きっぱなしにしないことが大切です。航空会社の規定は変わる場合があるため、出発前に利用する会社の案内を確認してください。

日常での保管場所を決める

車で使わない時間は、家の中でも直射日光が当たらず、暖房器具や水気から離れた場所に保管します。充電が終わったらコンセントや端末から外し、ケーブルを巻き付けたまま強く折り曲げないようにします。家族が使う場合は、異常がある製品を誰でも分かる場所に置かず、使用中止と処分相談の担当者を決めておくと安心です。

処分するときも普通ごみに混ぜない

膨らみや破損があるバッテリーは、自治体の回収方法や販売店の回収案内を確認します。自治体によって出し方が違うため、普通ごみや不燃ごみに混ぜたり、回収ボックスへ無理に入れたりしないでください。処分前に本体を分解するのも危険です。

参考・出典